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コンテンツ
はじめに
廃液登録を自動化するアプリを作りました。製作背景やアプリの詳細など解説します。
背景
廃液タンクを処理する際、廃液の投入日付や詳細な情報をサイト(iaso)上に入力する必要があります。しかし、手動で情報を入力するのは手間がかかります。
東北大の中で年間約1500個ものタンクが廃液依頼され、そのたびに登録作業を行うことで貴重な研究の時間が奪われています。
いくつかの研究室ではおざなりな廃液管理が行われており、iasoに入力された溶液組成が正確なものとは言い難いというのが現状です。
リスクアセスメントの観点からも、廃液投入記録とiasoへの入力法を自動化し、正確な値を記録することは大変重要なことと考えます。
課題
廃液タンクの処理に関しては、投入日付や投入量などの情報を正確に入力する必要があります。しかし、使用する試薬の種類が多い場合は特に、手動で入力する場合には入力ミスのリスクを伴います。また、大量の廃液タンクがある場合には、入力に多大な時間と労力が必要になります。
これらの課題を解決するために、自動入力アプリが必要といえます。
課題解決案
自動入力アプリを開発し、iasoのログインIDとパスワードを入力することで、廃液伝票エクセルから同じ溶媒の投入量を合計して、割合を計算し、自動でサイト上に入力することができるようになりました。これにより、手動での入力ミスや入力に必要な時間や労力を大幅に削減することができます。また、一度入力したログインIDとパスワードはアプリが記憶するため、以降の入力が必要なくなります。
実装方法
アプリを起動すると、iasoのログインIDとパスワードを入力する画面が表示されます。初回は入力が必要ですが、2回目以降は自動でログイン情報が保存されるため、入力する必要がありません。
次に、登録したい廃液伝票エクセルファイルを選択します。選択すると、アプリが自動でファイルを解析し、溶媒の投入量を自動で計算します。
アプリは、自動で溶媒量の合計と割合を計算します。これにより、手動で計算する手間も省けます。
次に、アプリは自動でiasoに廃液情報を入力します。廃液の投入日付、廃液の種類、廃液の量などの情報を自動で入力してくれます。
自動入力が終わった後は、手動で保管場所を選択する必要があります。保管場所を選択すると、その他の情報を入力する画面に移行します。ここで、廃液の処理方法などを入力する必要があります。
成果と効果
実際にアプリを使用し、廃液登録を行ってみました。その様子を動画で以下に示します。
手作業だと10分ほどかかる作業が、アプリを使用することで30秒に短縮することができました。
今後の展望
今後もアプリのアップデートを行い、使いやすいアプリを目指していきます。具体的には、~~~。
また、東北大学の環境センターのサイトにアプリを載せることにより、多くの人々が利用できるようになり、効率的な廃液タンク処理が実現されます。
まとめ
本項では、廃液登録自動化アプリについて解説しました。その他のアプリ、プロジェクトに関しては、以下を参照してください。