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コンテンツ
1. 目的
家庭や研究環境で安定した条件でキノコを栽培するため、スマートデバイスを活用した自動制御システムを構築しました。本システムでは、温度・湿度のモニタリングおよび制御を行い、適切な栽培環境を維持します。
2. システム構成
(1) 収納ボックスを活用した栽培環境 キノコの栽培には、密閉可能な収納ボックスを使用し、湿度や温度を管理しやすい環境を作ります。
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(2) 温度・湿度センサーの導入 ボックス内にスマート温度・湿度センサーを設置し、環境の変動をリアルタイムで計測します。
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(3) スマートホームと連携した自動制御
- 湿度管理:湿度が設定値を下回った場合、スマートホームシステムが赤外線リモコンを介して加湿器を自動でオンにします。
- 温度管理:温度が設定値を下回った場合、スマートホームシステムがヒーターをオンにします。
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3. 遠隔モニタリングの実装
(1) スマートセキュリティカメラ ボックス内の様子を確認するために、スマートセキュリティカメラを設置しました。これにより、スマホからリアルタイムでアクアポニックス(水耕栽培と魚の共生システム)やキノコの成長状況を確認できます。
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(2) Wi-Fi環境の問題解決 eduroam(大学のWi-Fi)はスマートデバイスの接続をサポートしていないため、ノートPCをeduroamに接続し、ホットスポットとしてWi-Fiを提供することで解決しました。
4. 今後の展望
- 栽培データをクラウド上に蓄積し、成長パターンの分析を行う。
- 温度・湿度の変化に応じたアラート機能を追加し、より安定した管理を目指す。
- スマートデバイスの連携を強化し、より多機能な栽培システムを構築する。
5. まとめ
このスマートキノコ栽培システムにより、手間をかけずに適切な環境を維持し、キノコの成長を最適化できます。また、遠隔モニタリング機能の導入により、研究室や家庭においても手軽に管理が可能になります。今後も機能拡張を続け、さらなる自動化を目指します。
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