実験をより正確に、効率的に行うために、ロボットアームを活用した自動化システムを開発しました。特に、ナノ結晶を作成する際には、0.3秒以内に正確なインジェクション(溶液注入)が必要です。手作業ではタイミングにズレが生じるため、ロボットアームとサーボモーターを使い、自動で高速かつ正確に溶液を注入できる仕組みを作りました。
コンテンツ
なぜ実験の自動化が必要なのか?
- 再現性の向上:手作業では個人差が出てしまうが、ロボットなら毎回同じ動作が可能。
- 精密な制御:0.3秒以内の正確なインジェクションを実現。
- 効率化:研究者の負担を減らし、より高度な実験に集中できる。
どんな仕組み?
今回のシステムでは、以下の3つの動作を自動化しています。
- 溶液を吸引
- 0.3秒での正確なインジェクション(ギアを特定位置へ移動)
- 溶液排出後、次のインジェクションの準備
このプロセスをロボットアームとサーボモーターを組み合わせることで自動化し、高速で正確な作業が可能になりました。
どのように作ったのか?
必要なもの
ハードウェア
- Arduino Nano(小型マイコン)
- サーボモーター(MG996R)
- ブレッドボード(電子回路用)
- ジャンパーワイヤ(接続用ケーブル)
ソフトウェア
- Arduino IDE(マイコンのプログラム用)
- Fusion 360(3Dモデリング・設計用)
- Ultimaker Cura(3Dプリント用)
システムの動き
ロボットアームは事前に設定した位置に移動し、Arduino Nanoとサーボモーターで制御されたインジェクションシステムが溶液を0.3秒以内に正確に排出します。
どのように動くのか?
- 初期設定
- Arduinoにプログラムを書き込みます。
- ロボットアームを正しい位置にセットします。
- 実行
- ロボットアームが移動し、溶液を吸引。
- サーボモーターが作動し、0.3秒で溶液を排出。
- 次のインジェクション準備に移行。
自動化の可能性は無限大!
今回のシステムは、ナノ結晶実験のために開発しましたが、他の分野にも応用できます。
✅ 医療分野:薬液の自動注入や細胞培養の精密制御
✅ 化学実験:試薬の正確な混合や分注作業
✅ 食品業界:添加物や調味料の正確な投入
研究室の作業をもっと快適に、正確にするために、ロボットと自動化技術を活用する時代がやってきました!
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